1 日時 令和3年8月6日(金) 13:00~16:15
2 内容 講演及び3分科会による研修
講演 「GIGAスクールで実現する7つの『脱』」
講師 放送大学 教授 中川一史先生
A分科会 「office 365 を活用した授業デザインについて」
B分科会 「NHK for school×1人1台タブレット端末を活用した授業デザインについて」
C分科会 「教科横断的な視点からの授業デザイン(1人1台端末の効果的な活用)」
3 実施方法 Teamsを使ったリモート形式
令和3年度松山市情報教育研修会をリモート形式で実施しました。昨年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、実施を見合わせましたので1年ぶりの開催になりました。一昨年度までは対面実施していたものをリモート形式で、ということで運営側としても新しい取組でした。
全体会では、放送大学の中川先生にご講演いただきました。中川先生は、松山市小学校情報教育研究委員会の授業支援外部顧問として、ご助力いただいております。
各分科会では、各地でご活躍されている多くの講師の先生方にリモートでご出演いただきました。研修を通して、GIGAスクール時代が目の前に来ていることを実感しました。事後アンケートにも、「GIGA端末は整備されているが、どう使っていけばよいのか分からず、実感がなかった。この研修がよい刺激になった。」、「新しいことを覚えて、今後の授業改善に生かしたい。」などの声がありました。
参加者は、各校からリモートで参加していただきました。大画面でモニタリングして、複数で視聴した学校もあったようです。
運営面では、3会場に分かれて全体の進行と各分科会の講師との折衝を担当しました。途中で通信が途切れるトラブルもありましたが、事前準備のおかげでほぼスムーズに進めることができました。研修内容も含めて、運営面でも大変勉強になりました。
講師の先生方を始め、参加者のみなさんのおかげで無事に研修会を実施することができました。ありがとうございました。今後も新しい提案ができるように、市情報研として研究を深めてまいりたいと思います。
以下、運営の様子です。ご覧ください。
このように、複数で各分科会の様子をモニタリングしながら実施しました。
1 日時 令和3年7月30日(金) 8:30~12:00
2 内容 Microsoft GIGA Start Program 推進リーダー向け研修及び部会
3 実施方法 Teamsを使ったリモート形式
令和3年度第2回情報教育担当者会をリモート形式で実施しました。Microsoftの講師の先生に、Teamsとそれに付随する様々な機能や活用方法を教わりました。
参加者は講師に直接、もしくはチャットを使って質問するなど熱心に研修を受ける様子が見られました。
各校の情報リーダーとして、校務に指導にGIGA端末等を活用していくために必要なノウハウをたくさん教わり、中身の濃い時間を過ごすことができました。
その後、各部会に分かれて情報交換をしました。
夏季休業中もみなさんオリンピックに負けないぐらい「熱く」研修されています。
松山市立和気小学校にて、松山市情報教育授業研究会が開催され、1・3・5学年の授業公開がありました。情報研究委員会では、夏期休業中の指導案審議にも参加し、和気小学校の先生方の授業づくりのサポートをさせていただきました。
1年生国語科「かかれていることをたしかめよう」では、タブレット端末で写真を撮り、資料から必要な部分を選択し、自分が選んだ部分を拡大提示していました。聞き手を意識し、分かりやすく伝えようとする態度が育てたい情報活用能力として位置づけられていました。
2人に1台のタブレット端末を用意し行われた授業では、児童はまず動画を視聴し、働く自動車の動きや音を捉えていました。その後、教科書の本文に戻り、伝えたいことを一生懸命話そうとする姿が見られました。2学期からタブレット端末を活用し始めたばかりとのことでしたが、ソフトウェアの特性を生かして何回も写真を撮ったり、書き込みをしたりする活動を繰り返し行うことで、操作を身に付けていたようでした。低学年においても、タブレット端末からの情報(画像、音)と教科書等のメディアミックスの効果が児童の学習意欲の高まりや学習内容の定着に期待できると思います。
3年生理科「明かりをつけよう」では、フローチャートを使って条件を整理していました。手順を考える力や、思考錯誤しながら状況によって処理する方法を変える力が育てたい情報活用能力として位置づけられていました。
3年生は、これまでの学習を生かし、電気を通す物、通さない物を組み合わせながら、オリジナルスイッチを作っていました。この授業では、付箋をフローチャート変わりに使うことに取り組んでいました。オリジナルスイッチを作りながら、フローチャートを自分の考えになるように動かしていました。研究協議では、フローチャートで使う付箋を色分けしていることで、分かりやすく、取捨選択できることがよかったという意見がありました。フローチャートの内容を正しいものにすることが大切ではなく、フローチャートで思考を可視化し整理することが大切であるという話がありました。
5年生算数科「円と正多角形」では、プログラミングソフトウェア「プログル」を取り入れることで、正多角形の性質の理解に迫る授業が行われました。プログラミングを進める思考力や判断力、プログラムを提示しながら、聞き手を意識し、筋道立てて説明しようとする態度が育てたい情報活用能力として位置づけられていました。
授業では、5年生の児童の実態を踏まえ、必ず対話させることを意図し、2人1台でタブレット端末を活用していました。「プログル」の多角形コースを使って、様々な正多角形をかく際、数値指定をする曲がる角度について、実際に自分が動いて確認できる場やヒントカードなどを用意したことで、思考錯誤しながらプログラムを考えることができていました。授業を通して児童は、プログラミングを使って図形をかく場合のポイントについて考えたり、プログラミングを使うと速くて簡単に図形がかけることのよさに気付いたりしていました。
昨年度、本研究委員会に創設されたプログラミング教育研究部の活動では、プログラミング教育の理論研究が中心でしたが、今年度は実践研究を中心に据えています。今回、和気小学校において、プログラミングに特化した授業を公開できたことで、市内の先生方がこれからのプログラミング教育の授業のイメージを共有することができたのではないかと思います。
GIGAスクール構想の実現に向けて、目前に迫った1人1台タブレット端末の導入を控え、先生方の関心が高まる中、また、コロナ禍により事前の準備が計画通りに進まない中でも、タブレットを利活用したすばらしい授業を公開してくださった和気小学校の先生方に心より謝意を申し上げます。